「ビットコインとは何?」「イーサリアムとは何?」に続き、今回は仮想通貨の中でも特に“送金に強い”といわれるリップル(XRP)について解説します。
初心者の方でも理解できるよう、できるだけわかりやすくまとめました。
リップル(XRP)とは?
リップル(XRP)とは、国際送金を高速かつ低コストで行うために開発された暗号資産(仮想通貨)です。
運営するのはRipple社(リップル社)で、世界中の銀行や金融機関と連携し、既存の国際送金の課題解決を目指しています。
キーワードで理解するリップル
- XRP:リップル社が発行する暗号資産
- Ripple:送金ネットワークや関連技術の総称
- 目的:銀行間送金を速く・安く・効率的に行うこと
リップルの特徴
1. 送金速度が非常に速い
リップルネットワークでは、数秒〜数十秒で国際送金が完了します。
ビットコインの数十分、従来の銀行送金の数日と比べても圧倒的に速いのが特徴です。
2. 手数料が非常に安い
XRPの送金手数料は驚くほど低く、1円以下で送金できることも珍しくありません。
個人だけでなく、企業や国際送金サービスにとっても大きなメリットとなります。
3. 銀行・金融機関向けに設計
リップルは個人投資家よりも、銀行・金融機関の送金インフラ改善を目的に作られています。
そのため、世界中の銀行や送金企業がテスト・採用を進めています。
4. マイニング不要
ビットコインとは異なり、リップルはマイニング(採掘)を必要としません。
すべてのXRPが事前に発行されており、高速処理が可能になっています。
リップル(XRP)の仕組み
リップルは、XRP Ledger(分散型台帳)と呼ばれる独自の仕組みで取引を管理しています。
コンセンサス方式
取引の承認には「コンセンサスアルゴリズム」を利用しており、
信頼されたバリデーターが高速で承認することで、低コスト・低消費電力を実現しています。
- 処理スピードが速い
- 省エネで環境負荷が小さい
- システムの安定性が高い
リップルのメリット・デメリット
メリット
- 国際送金が高速で安い
- 金融機関での採用が進んでいる
- マイニング不要で環境負荷が少ない
- 実用性が高く、現実のビジネスに近いプロジェクト
デメリット
- リップル社の影響力が強いため「中央集権的」と批判されることがある
- 規制や訴訟(例:SEC問題)による価格への影響が大きい
- 価格変動が大きく、投資にはリスクがある
リップル(XRP)はどんな人に向いている?
- 国際送金に強い仮想通貨を知りたい人
- ビットコイン・イーサリアムとは違う目的の通貨を知りたい人
- 将来の金融インフラに興味がある人
まとめ:リップル(XRP)は「国際送金を変える」暗号資産
リップル(XRP)は、高速・低コスト・金融機関向けという特徴を持つ、国際送金のための暗号資産です。
ビットコインが「価値の保存」、イーサリアムが「スマートコントラクト」を得意とするのに対し、
リップルは“送金インフラの改善”という明確な目的を持っています。
今後も銀行や企業との提携が増えるかどうかが、リップルの将来性を大きく左右するポイントになります。

